マリンレジャーの事故原因を知ってあらかじめ対策を

南北にながい島嶼がひろがる日本では国内の随所でマリンスポーツを楽しむことが出来る海岸などが存在しています。海水浴やサーフィン・ボートをつかったクルージングなど、様々な種類のアミューズを堪能することが出来ますが、残念なことに毎年のように水難事故が絶えることがありません。せっかくの家族や仲間等との楽しい時間が暗転して、身近にいる大切な誰かを亡くすような悲劇が繰り返し発生しているのは事実です。

なかでも事故に遭遇しやすいのが遊泳中、つまり泳いでいる途中で発生する海浜事故というもので、平成30年度の事故統計では304名にのぼり、マリンレジャー全体の中では実に35%以上を占めています。より海浜事故の中身を見てみると最も多いのは溺水、つまり水におぼれると言うもので遊泳事故の事故統計のなかでは60%を占めています。

次いで多いのが帰還不能、つまり沖合にながされて海岸に戻れなくなってしまうというもので約30%。次いでクラゲや有害生物との接触や他の遊泳者との接触による事故が10%弱となっているのです。溺水などの深刻な海浜事故を防止するためには、マリンレジャーにリスクがあることを踏まえたうえで積極的に事故防止策を実践することがとても重要です。

まず遊泳するときは、監視員やライフセーバーのいる管理区域を選ぶことです。泳ぎに得意な方のなかにはシュノーケルなどを利用して、岩場など遊泳対象区域外を好んで泳ぐ方もいらっしゃいますが、危険が高いと言えます。岩場では複雑な地形をしていることから波がぶつかることで意想外の高波になったり、急激な流れに引き込まれる可能性があります。また岩場などには有害な海洋生物が潜んでいることも珍しくなく、足などが指されると溺水するリスクをはらんでいます。

また泳ぎに自信があるほど慢心して、飲酒後にシュノーケルなどを使用しながら遊泳するような場合もあります。確かに飲酒でほてった体を海水で冷やしながら泳ぐのは、快適なことかもしれません。しかし飲酒をすると集中力や判断力が低下するばかりでなく運動能力の低下も招きます。水面であれば何でもないさざ波ひとつでおぼれてしまうリスクが飛躍的に高まります。いくらリラックスした環境とはいっても、飲酒後の遊泳は絶対にやめましょう。

そして万が一に備えてライフジャケットをもれなく身につけておくのは重要です。とりわけ子供は危険が接近しても察知することが出来ないので、ライフジャケットは必須のアイテムのひとつと心得るべきです。